あぷふぇる

資産形成やマーケットコメントを中心とした雑多なブログです。

2022/03/17時点でマーケットが荒れている背景について(マーケット備忘録 #1)

 

こんにちは、管理人のあぷふぇるです。

 

ロシアによるウクライナ侵攻の影響でマーケットが引き続き荒れていますね。

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普段から備忘録的な記事が多めではありますが、いつもより少し真面目かつボリュームも増した形のものをマーケット備忘録シリーズとして不定期で更新していきます。

 

今回は、2022/03/17時点でマーケットが荒れている背景について、簡単にまとめておこうと思います。

 

現状把握~マーケットが荒れている背景について~

今回、マーケットが荒れている背景は様々あり、「何か一つ解決すれば株価が上がる」という単純な構図ではありません。

その意味で、原因となっていそうなものを洗い出し、頭の中を整理しておくことが大事だと考えます。

 

コロナ禍

マーケットが荒れている背景となり続けているのは、コロナパンデミックです。

日本での感染者が確認されて早2年が経ち、ワクチン接種もそれなりに進んでいますが、「ワクチンが開発されれば収束する」という当初皆が描いていたストーリーとは若干異なる道をたどっていると感じています。

 

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次に、コロナがもたらした影響をもう少し詳細に分けて、ざっくりとした流れでまとめます。

 

サプライチェーンの混乱

まず、コロナがもたらしたものはサプライチェーンの混乱です。

これはひとえにコロナウイルスが極めて毒性の強いウイルスであり、当初は効果的な対処法がなかったため、経済活動を止めたり縮小したりする必要があったためです。

 

ワクチンの開発スピードも相当なものではありました(だからこそ陰謀論まことしやかに囁かれていた)が、完全な経済活動再開はいまだにされておらず、引き続きサプライチェーンの混乱は続きそうです。

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インフレ

サプライチェーンの混乱に起因して発生したのが、インフレです。

単に供給不足であるだけでなく、給付金や失業手当によって家計が潤ったので、需要も急速に伸びました。

となればインフレが起きるのは必然で、特に米国では深刻な状況となっているのは周知のとおりです。

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金融政策正常化

インフレがなかなか収まらないとなると、中央銀行は緩和的な金融政策を終了し、資産購入の停止や政策金利の引き上げに動きます。

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金融政策正常化局面では、債券はもとより、高バリュエーションなグロース銘柄も下落しやすい相場環境となります。

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重なってしまったロシアによるウクライナ侵攻

2014年のクリミア併合から戦争状態である、という主張もあるのでしょうが、近隣国以外では、今回のロシアによるウクライナ侵攻は寝耳に水とまではいかないものの、コロナという大きな問題の影に隠れた存在でした。

というより、本当に侵攻すると思っていなかった人が多かったのではないでしょうか。

 

リスクセンチメント悪化

当然のことながら、戦争が開始したことや、NATO対ロシア・中国に構図が意識されたことは、リスクセンチメントを悪化させるには十分すぎる材料でした。

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経済制裁

リスクセンチメントの急激な悪化以降は、事実というか経済への影響のほうに焦点が移りました。

日本も含め、NATO側の各国はロシアへの経済制裁を行い、SWIFTからも除外しました。

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景気悪化懸念

コロナの感染拡大だけでは、景気減速や悪化の懸念に関してはあまりありませんでした。

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ただ、前述のような厳しい経済制裁を加えることで、ロシアが産出するエネルギーや鉱物などの資源価格の上昇を通じて、景気減速や悪化の懸念が本格的に出てきました。

インフレ

サプライチェーンの混乱や旺盛な需要だけでなく、経済制裁やその報復に起因したインフレも大きな問題となっています。

その代表格がエネルギー価格です。

 

展望

FOMC通過でひと段落した感じはありますが、とはいえコロナ後のブルマーケットのような形にまで転換するまでにはもっと大きなきっかけが必要に思えます。

 

ウクライナ情勢に関しては、数日以内に停戦するとの報道も出ていますが、停戦だけでは根本の解決にならず、引き続き警戒が必要だと感じます。

 

また、インフレ動向に関しても、「3年ぶりの利上げをした」というだけではどうなるか正直わからないところで、今からこそが観察を始めていくフェーズといっても良いでしょう。

 

「国」という単純そうで複雑な概念

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人類はなぜ戦争をするのか?

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2022/03/17 あぷふぇる