あぷふぇる

資産形成やマーケットコメントを中心とした雑多なブログです。

近年多くみられる転職によるキャリアアップ術

 

こんにちは、管理人のあぷふぇるです。

 

 

今回は、だいぶ前に書いた資格勉強についての記事に少し関連した内容となっています。

 

apfelinvestment.hatenablog.com

 

題材は近年多くみられる、積極的な転職によるキャリアアップ術です。

そして、執筆したのは約1年前ですが、投稿し忘れてたのでそのままアップします。

今の考えと少しずれているかもしれませんが、当時の思いをそのまま残します。

 

 

積極的な転職によるキャリアアップ術とは、文字通り何回も転職を繰り返し、年収を増やしていく方法です。

 

 

まあ新卒と変わらないペーペーが転職について語るなんておかしな話ではありますが、しばしお付き合いください。

 

 

このパターンの記事なので、すでにお気づきの方もいるかもしれませんが、私はこの方法にかなり嫌悪感を持っています。

 

これは短時間での資格攻略術と同様に、身のならない努力です。

 

というのも、このキャリアアップ術、まことしやかに勧めている方が多いにもかかわらず、やってることは経歴詐称とさほど変わらないんですよね。

 

 

そして、大抵の場合何も得ません。

 

スキルはもとより、転職を重ねるわけですから、組織のカルチャーなども感じ取ることが難しくなります。

 

ある程度存続している組織のカルチャーは、存続しているからこそのアイデンティティーだとかが染みついているのです。

 

資本主義社会で存続するということは、何等かの理由がないと無理です。

 

 

このようなカルチャーを吸収できないような短い期間でキャリアアップをしたつもりになっても、10年、20年と偽りの自分を繕い、年収をあげて、それを安定化させるということは難しくなります。

 

なにより、人は皆年齢を重ねていくので、何も持たないのに一時的に年収が高くなったような人間はそのうち若い才能に淘汰されます。

 

それが資本主義というものです。

 

 

 

そして、若い才能に淘汰されたり、年齢による老化や、上がりすぎた年収が足かせとなって次の転職先が見つからなくなったりと、様々な要因で年収が下がるフェーズがそう遠くない将来にやってきます。

 

 

そうしたらどうなるか、想像するのは容易ですよね。

 

 

野心的に転職を重ね、年収だけを上げてきた人間の原動力は、「生活水準をあげること」です。

 

生活水準というのは、衣食住にはじまり、車や時計、バッグやジュエリーなどの嗜好品も含みます。

 

 

生活水準を上げるために年収を上げてきたわけですから、当然若い頃よりも生活水準がかなり上がっているはずです。

 

 

人間というのは不思議なもので、一度生活水準を上げてしまうと、なかなかランクダウンさせたり、ささいなことを我慢したりすることができなくなります。

 

 

なぜなら「日常」が失われるからです。

 

コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令され、外出自粛要請も出ています。

 

多くの人は、これまでの「日常」を失われたことでとても不便に感じていると思います。

 

 

それと同じ、、、とまでは言いません。

 

いや、もしかしたらそれ以上につらいことかもしれませんね。

 

 

年収のダウンはモチベーションも下げますし、さらなる転職の際の給与査定に当然影響してくるわけですから、面白いように年収が伸びていた若い頃、2回目3回目の転職とは打って変わり、「じゃあとりあえずこのぐらいね」や「このぐらいだったなら、こんなもんでいいよね、年齢もそこそこいってて伸びしろが感じられないし」「転職ばかり繰り返して、何か身についてるの?、人として問題があるの?」なんてことになるかもしれません。

 

 

なので、転職というのは、ただただ年収を上げる、もっと言ってしまえば生活水準を上げるだけのためにするべきではないと思います。

 

独立も同じです。

 

調子の良いときは、会社員よりも利益の中から経費を使い放題ですし(事業内容によるしグレーなものも当然あります。脱税ダメ絶対、節税は〇)、おいしい思いをすることができます。

 

でも、経済や置かれている環境が急変したときに、あなたを守ってくれる組織やシステムはありません。あなた自身で守るしかないのです。

 

今回のコロナショックがとてもいい例です。

 

 

一過性のものとはいえ、確実にこれまでの世界を破壊しました。

 

 

コツコツと積み上げてきた資産の30%とかを一瞬で失った人も多いでしょう。

 

同じように、コツコツと作り上げてきた仕組みが一瞬で崩れてしまう日が来るかもしれません。

 

そして、その日がいつになるか、来るのかどうかすらわからないのです。

 

 

簡単に破産してやり直せば良いと無責任なことを言う輩もいます。

 

でもそれを言えるのは、所詮他人の人生だからです。

 

 

自分の人生です。

 

 

積極的転職によるキャリアアップ術を真に受けて真似しようとしていた方は、よく考えて、これを機にライフプランを練り直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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2021/09/09 あぷふぇる