ミニマリズムと節約は共存しない
こんにちは、管理人のあぷふぇるです。
必要最低限の設備や装備で生きていくことを追求するミニマリズム。
結構前からですが、「モノ」を持つことに執着しない、スマートな生き方として浸透してきていますね。
今回は、結構前から流行っている断捨離をはじめとしたミニマリズムについての考察と、節約との関係についての持論を展開したいと思います。
※実はこの記事は2020/08/20に公開予定だったのですが、自動公開設定がうまくいっていなかったため今更ながら公開します(笑)
ミニマリズムの浸透
これまで、富の象徴といえば、金品を形あるモノに変え、価値を貯蔵することであったわけですが、時代が変わり、モノではなくサービスや経験に変えるという流れの影響でしょうか?
最近はミニマリストという言葉をよく耳にするようになりました。
余計なモノを持たず、身軽に生活する。
そんなスタイルに共感や憧れを持つ人も多いと思います。
たしかに不必要に浪費する必要はありません。
そして、本当に必要なモノは案外少ないというのも事実です。
私もミニマリズムには多いに賛成です。
しかし、節約をするという観点ではミニマリズムは敵であるように思えます。
ミニマリズムは節約の敵?
余計なモノを持たないことにより、次第に消費・浪費の根源である「物欲」ともおさらばできそうなことから、ミニマリズムは節約につながるように思えてしまいます。
しかし、実際は節約の敵なのではないでしょうか?
そう考える理由にはミニマリズムの性質と傾向にあります。
ミニマリズムの性質
ミニマリズムの性質、特に行き過ぎたミニマリズムは身を滅ぼすと考えています。
というのも、「芸能人が終活で〇トン断捨離した」だとかが話題になるように、ミニマリズムは一度はまるとドンドン過剰になっていきます。
過剰になっていく原因は大きく2つあると考えています。
まずは、一旦ミニマリズムを生活に取り入れると、「案外モノが無くても生活できる」という感覚が芽生えてきます。
最初は良いのですが、人間は環境に適応していく性質を持っているため、そのうち「必要なモノ」という概念が一般人のそれと大きく乖離していることに気が付かなくなります。
次に、「必要なモノ」の概念がゆがんだ後に行きつくのは、断捨離という行為そのものが快感となる状態です。
「必要」という感覚がおかしくなり、「とにかく捨てたい」という気持ちが抑えきれなくなり、そのうち「本来必要なモノ」ですら捨てはじめる始末になります。
「必要なモノ」を捨ててしまえば、必要だと気づいた時には大きなコストを支払うことになります。
これが節約の敵であるミニマリズムの性質です。
ミニマリズムの傾向
ミニマリズムが節約の敵となるのは、過剰になりがちなミニマリズムの性質だけではありません。
ミニマリズムの傾向も節約の敵となります。
その傾向は固定費(必要な費用)の削減に固執しがちということです。
固定費(必要な費用)の削減にばかり固執すると、結果的に生活コストは逆に上がります。
例えばですが、冷蔵庫だったり洗濯機のような家電を自分で所有するのではなく、シェアすれば良い、つまり
・冷蔵庫→インスタント食品や外食で済ませるので必要ない
・洗濯機→コインランドリーを使うから必要ない
としてしまうと、逆にお金がかかります。
そのほかにも、節約術としてまことしやかに紹介されている
・格安SIMを使うべき
・保険は必要ない
といった意見も、足元の節約にはなっても、トータルで考えれば生活コストを上昇させる要因となります。
格安SIMについての持論の記事はこちら
apfelinvestment.hatenablog.com
このようなことをわかった上でするのは結構なのですが、節約しようとして色々と捨てたり、必要なものをいちいち解約したりするのは逆効果です。
節約について今一度考えてみる
今回は一見節約につながりそうなミニマリズムについて、ネガティブな側面を中心に記事を書きました。
ミニマリズムの性質と傾向は節約にとって敵であることが多いと考える理由も十分伝わったかと思います。
ミニマリズムというシンプルなライフスタイル自体は良いと思いますが、節約をする上では、ある程度の設備だったり気持ちの準備が必要なわけです。
このバランスについて、最適解が見つかれば人生がもっと豊かになるかもしれませんね。
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2021/01/31 あぷふぇる