あぷふぇる

資産形成やマーケットコメントを中心とした雑多なブログです。

「二番底」の使い方に対する違和感

 

こんにちは、管理人のあぷふぇるです。

 

コロナウイルスの影響で私も引きこもり生活を始めてもう7日目。

一週間が経ってしまいました。

 

今のところ、これといった症状が出ていないため現時点では感染していないように思います。

 

しかし、油断は禁物です。

 

 

残り一週間は完全な引きこもり生活を実施し、野菜や水、魚などがどうしても欲しくなったら買い出しにだけ出かけます。

 

引きこもり生活におすすめの食材はこちら

apfelinvestment.hatenablog.com

 

 

さて、前置きはこれぐらいにして、今回はコロナショックでよく聞くようになった「二番底」という単語について、Twitter等での使われ方に違和感を感じたため、私の解釈と感じた違和感についてという内容です。

 

 

Twitterにも投稿したのですが、140字では説明しきれない部分も多かったため、ブログで再度説明したいと思います。

 

 

 

ちなみに、連投とはこのツイートの直後だったということを指します。

 

久しぶりにマーケット関連のことを呟いたらなんだか熱くなってしまって(笑)

 

 

投資信託ETFの運用成果は月末のお楽しみに!

 

 

 

 

 

よく使われている「二番底」

ツイートでも紹介した通り、

 

・二番底が来る可能性があるから気を付けて!

・二番底を警戒しているのか?(下落する可能性が高く、上値が重い)

・二番底早く来ないかな~(もう一回下がったら買いたい)

 

こんな感じで使ってる方多くないですか?

 

真ん中なんかは新聞やその他のメディアでも使われてる気がします。

 

 

なんかこれ凄い違和感あるんですよね。

 

なぜ違和感があるのか

先述の例で用いられている(すなわち多くの方が使っている)二番底というのは、総じて二回目の下落や底打ちを指しているんです。

 

 

いや、半分ぐらいは合ってるんですが、、、

 

 

この使い方だと、二番底というより、説明通り二回目の底なんですよね。(小泉進次郎構文ではありません)

 

 

 

 

本当の「二番底」

先に念を押しておくと、これはあくまで私の中で、正しい認識としての「二番底」です。

 

正しい二番底というのは、後になってわかるんです。

 

なので、使い方としては

 

 

・二番底だったようだからそろそろ買おう

・二番底だと予想して逆張りしよう(底打ちを予測しつつ下落中に買いで入る)

 

という感じです。

 

これはニュアンスの問題ではなく、明らかに意味が違います。

 

 

二番底の説明~チャートを使って~

ここからは、よく使われている二回目の底としての二番底と、本当の二番底の違いをチャートを用いて説明したいと思います。

 

チャートは無料で使えるTradingViewです。

jp.tradingview.com

 

今回はイメージしやすいように日経平均株価の週足を用います。

 

 

ちなみにですが、「週足」←これなんて読むかわかりますか?

 

ついでに「日足」←これも

 

 

 

正解は「週足(しゅうあし)」と「日足(ひあし)」です。

 

「しゅうそく」や「にっそく」「にちあし」ではないので注意してください(笑)

(コロナは「しゅうそく」してほしいと心から願っております。)

 

 

 

①上昇相場からのトレンド転換

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アベノミクスによる上昇相場~現在(2012年10月~2020年4月)

 

アベノミクスによる上昇相場が終わり、下落トレンドに転じたことが考えられます。

 

 

チャートの詳しい見方はまた別の機会に説明しようと思いますが、

 

・直近高値を更新することができなかった

・複数のトレンドラインを割ってしまった

・サポートラインがレジスタンスに転じている(レジサポ転換、サポレジ転換)

 

の3つが、下落トレンドに転じたと考える主な理由です。

 

エリオット波動やフィボナッチ理論、三尊などといったチャートパターンでも説明できますが、わかりやすくするために今回は言及しません。

 

 

このままだと少し見づらいので、一部分を拡大します。

 

②上昇トレンド中の下落(調整)と二番底の確認

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①の拡大図

 

②のチャートは、①のチャートの黒い点線(15138.64)に差し掛かっている付近(①中央左付近)の拡大図です。

 

 

ここの箇所では、一見すると今回と同様に下落トレンドに転じたように見えますが、

 

①で説明したトレンド転換の判断基準に照らし合わせると

 

・直近高値を更新することができなかった→〇

・複数のトレンドラインを割ってしまった→△

・サポートラインがレジスタンスに転じている(レジサポ転換、サポレジ転換)→×

 

となり、完全にトレンド転換したとは言えません。

 

 

もっとわかりやすく説明すると、中期的には下落トレンドになったのですが、長期的には上昇トレンドのままということです。

 

 

実際その後上昇トレンドに回帰しています。

 

 

いやいや、後からならそんなこと誰でもわかるよ!

 

 

って思った方は今回の相場で痛い目に遭うかもしれません。

 

 

ここで本来の「二番底」が1つの判断基準となります。

 

 

③わかりやすく描画したチャート

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②に描画

 

 

現在の下落トレンドの上昇トレンド中の調整では少々性質が異なりますが、わかりやす例として紹介します。

 

まず、先述の通りこのチャートは長期的には上昇トレンドにあるものの、中期的には黒線で示した下落トレンドの最中にあります。

 

 

ここで重要なのは、現在の下落した部分は左側の、もしくはさらに左の下落がひと段落している部分だということです。

 

 

二番底の使い方を間違われている多くの方は、のような形を想像、あるいは期待しているのではないでしょうか?

 

 

 

残念ながら、これは二番底ではありません。

 

 

なので、このような誤った認識をもっていると、右ののような下落が再度起きたときに、必ず損失を出します。

 

 

ちなみに、左のは大底、右の大底であり二番底です。

 

 

しつこいようですが、二番底は「二回目に来る下落」ではないのです。

 

 

 

もっと言ってしまえば、「二回目の大底」とも限りません。

 

 

今回のチャートでは、二回目の大底で反発していることから、ここがサポートラインであり、長期のトレンドラインも機能しているということが明白です。

 

 

その後、しっかりと中期の下落トレンドを上抜けしているため、ここが「二番底」だったんだと確認することができます。

 

 

 

なので、冒頭でも述べた通り「ここが二番底だ」と予想して下落中の右の近辺で逆張りする(買いで入る)のは正しい「二番底」の使い方であり、ある程度のリスクは伴うが、大きなリターンを見込める戦略となります。

 

 

一方で、しっかりと「二番底だった」ことを確認してからエントリーしても、長期的なリターンは大きく変わらないにもかかわらず、リスクを減らすことができます。

 

 

具体的には

・中期の下落トレンドを上抜けした

起点の高値を更新した

 

などといった判断基準があります。

 

 

ちなみにこの戦略だと「高値掴みしそう」と思う方もいるかもしれませんが、「新高値は買い」なんて言葉もあります。

 

ようするに、レジスタンスを越えると、その後サポートに転換することが考えられるためです。(レジサポ転換、サポレジ転換、2回目ですw)

 

 

④下落相場での二番底の確認

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リーマンショックを含む下落相場(2004年4月~2012年10月)

 

チャートで説明するのはこの記事ではこれで最後にしますが、④のように長期的な下落トレンドの中では「二番底」が明確に出現せず、かなり低い位置での停滞が続くことがあります。

 

 

なので、「二番底」を間違って認識していると、大きな含み損を抱えたり、メンタル的にきつくなって損切りしてしまうなんてことをしてしまいがちです。

 

 

先述の通り正しい「二番底」を予想してリスクを取るのもありですが、「あれは二番底だったな」としっかり確認してからエントリーする方がおすすめです。

 

 

これも2回目になりますが、長期的には予想して入ろうが確認してから入ろうがリターンはさほど変わりません。

 

 

「待つのも相場」です。

 

投資の時間軸に関わらず、大きくエントリーするときはしっかりと待ちましょう!

※毎月積み立ての投資など、定期的な買い付けはドルコスト平均法と時間分散効果を得られるので、どんな相場状況でも続けることをおすすめします。

 

おわりに

「二番底」の違和感と(私の中で正しいと思っている)本当の「二番底」の説明をしました。

 

じゃあ今後どうなるの?

 

と気になる方も多いと思います。

 

 

それはわかりません。

 

 

ですが、私の中ではある程度のシナリオがあります。

 

そのシナリオについては、次回の記事で紹介したいと思います。

(記事を公開したら、この下にもリンクを貼っておきます!お楽しみに!)

 

 

 

 

 

 

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応援よろしくお願い致します!

 

 

2020/04/12 あぷふぇる