あぷふぇる

資産形成やマーケットコメントを中心とした雑多なブログです。

集中投資vs分散投資

 

こんにちは、管理人のあぷふぇるです。

 

 

3連休も最終日ですね~

 

仕事をしているときも時間が経つのがとてもはやい感じがしますが、休みのはやさはそれ以上です。

 

 

梅雨の湿度や真夏の紫外線で弱体化すると思われたコロナウイルスの影響ですが、外出自粛の解除に伴い第二波が懸念されるほど再び猛威を振るっていますね。

 

今後も食事と睡眠をしっかりととり、免疫を高め健康体を維持して感染に気を付けていきます。 

 

 

さて、今回はたびたび論争になる集中投資分散投資のどちらが良いかについて持論を展開していこうと思います。

 

 

 

 

 

集中投資と分散投資どちらが良いか?

 

まず、結論から言うと私は完全に分散投資です。

 

 

高配当株の単発銘柄だけに(JTとか)無限ナンピンしてるのはちょっと・・・と思います。

 

 

ただ、そういう方はごく少数なので、問題は分散投資の定義というか認識の部分です。

 

 

 

分散投資とは 

そもそも分散投資は、投資においてもっとも簡単にリスクを軽減する方法です。

 

 

値動きが異なる複数の資産(銘柄)を組み合わせることによって、特定の資産(銘柄)におけるリスクを緩和させることができます。

 

 

大事なことなのでもう一度書きますが、値動きが異なるというのが大前提にあります。

 

(ちなみに、リスクはリターンの不確実性であって、損する可能性のことではありません。)

 

 

 

問題はどのように分散させるかという点です。

 

 

銘柄分散

まず、同一の資産(例えば株式)の中でも、トヨタソフトバンクを組み合わせるなど、複数の銘柄を保有することで銘柄分散効果が得られます。

 

 

個人的な見解なので間違っていたら申し訳ないのですが、銘柄分散の方法として

 

・単純に複数銘柄保有する

・複数セクター(業種)の銘柄を保有する

・規模が異なる銘柄を保有する

 

などが挙げられると思います。

 

地域分散

次に、日本株と米国株の両方を保有するなど、複数の地域の資産に投資すれば、地域分散効果が得られ、地政学的なリスクを和らげることができます。

 

 

資産分散

資産分散効果とは、株式と債券を保有するなど、複数の資産クラスを組み合わせることで得られる分散効果です。

 

この資産分散は、同一資産の中で行う銘柄分散や、グローバル化が進んだ現状での地域分散よりも分散効果が得やすいと言えます。

 

 

もちろんコロナショック時は伝統的に異なる動きをすると考えられていた株式と債券が同時に下落する場面もあり、表面的には資産分散効果も得られないんじゃないか?と感じた方もいるかもしれません。

 

 

しかし、この疑問に対する答えは2つあると考えられます。

 

 

①そもそも性質が異なるので、一時的に発生したいわば異常値なので、将来的には再び資産分散効果が得られるようになる

 

そもそも株式と債券は全く異なる性質を持っている有価証券なので、過去の長い歴史の膨大なデータの中で発生した異常値(外れ値)を軽視するべきではないが重視しすぎるのは有効な戦略とはいえないのではないでしょうか?

 

そう考えれば、自ずと資産分散すべきという回答になります。

 

 

②新しい資産クラスを探し投資する

 

いわゆるオルタナティブ投資です。新しい資産クラスや、原資産とは異なるリスクリターン特性を持つ運用をする商品などが考えられ、スキームが複雑な金融商品が増えそうですが、現存の投資先がもっと広まることや今後の開発にも期待したいです。

 

しかし、これについても資産分散効果を得るために新しい資産クラスを探しているため、結局のところ資産分散すべきという回答になります。

 

 

インデックス投資分散投資

これまで分散投資のざっくりとした説明と大切さを書いてきたわけですが、冒頭でも記述した通り分散投資の認識が異なる方が多く見受けられます。

 

 

よくあるのが、銘柄分散や地域分散ができているから分散投資だという主張ですね。

 

あながち間違いではないけど、、、

 

 

資産分散はどこに行ったんですか・・・?

 

 

インデックス投資

 

分散投資を簡単にしてくれるのが投資信託ETFであり、中でも信託報酬が低いインデックス投資が人気ですね。

 

インデックス投資とは、名前の通り何らかの指数に連動する投資信託ETFに投資することです。

 

 

代表的なインデックス

株式指数のうち代表的なものは

 

国内:TOPIX、日経225

先進国:S&P500、MSCIコクサイ

新興国MSCIエマージング

グローバル:MSCIオールカントリー

 

があります。

 

そのほかにも債券やREITに連動するインデックスもあります。

 

代表的なインデックスファンド

 

国内大手運用会社のインデックスシリーズとしては

 

野村アセットマネジメント:Funds-iシリーズ

大和アセットマネジメント:iFreeシリーズ

三菱UFJ国際投信:eMAXIS Slimシリーズ

アセットマネジメントOne:たわらノーロードシリーズ

 

 

があります。

 

インデックスファンドはいずれも信託報酬が非常に低いですが、なかでも三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズは非常に人気が高いです。

 

 

 

最近では野村アセットマネジメント野村スリーゼロ先進国株式投信が出て、各社インデックスファンドの低コスト化競争は来るところまで来たという印象です。

(ただこちらの残高はあまり増えてないので、信託報酬の低さ以外にインデックスファンドを選ぶ何か別の理由があるのかもしれません…)

 

 

 

低コストで銘柄分散ができることから、資産形成の代表的な方法として投資ブログやTwitterで良く取り上げられがちなインデックス投資ですが、株式指数に連動するインデックスファンドやそれに類似するETFだけに投資をするのは分散投資という観点では不十分です。

 

 

 

具体的に言うと、投資信託であればeMAXIS Slim 全世界株式eMAXIS Slim S&P500ETFであればVTVOOといったものに集中投資するのは良いとは言えません。

 

 

 

その理由は単純で、資産分散が出来ていないからです。

 

 

長期パフォーマンスでS&P500が他の資産を圧倒していることは事実ですが、

 

 

・パフォーマンスがS&P500よりも劣っているからほかの資産は持たない

 

 

というのは愚の骨頂です。

 

 

S&P500の長期データに基づく年率リターンは約7%、標準偏差は約20%なので、S&P500だけを持っている場合、年間のリターンは-13%~+27%の範囲に収まるということです。

 

平準化すれば毎年+7%ですが、資産が成長しない、むしろ-10%などといった大幅なマイナスを記録する可能性も普通にあるわけです。

 

 

もちろん下落局面では毎月定額購入によるドルコスト平均法の恩恵が受けやすくなりますが、同じ年(期間)で確実にS&P500よりもパフォーマンスが良い資産もあるわけなので、

 

 

・パフォーマンスがS&P500よりも劣っているからほかの資産は持たない

 

 

という理論に基づけば、S&P500を持たずにほかの資産を持つべき年(期間)も当然あるわけです。

 

 

とはいうものの、どの資産がいつ調子が良いかなんて簡単にはわかりません。

 

 

だからこそ銘柄分散、地域分散だけでなく資産分散も含めた分散投資を行うことが好ましいのです。

 

 

 

正しく着実に分散投資

各社のインデックスファンドシリーズには8資産バランスなど、複数の資産に投資しているファンドもあります。

 

より長期的に確実にリターンが積み上がり、リスクを抑えられる可能性が高いのはバランス型のインデックスファンドです。

 

 

 

構成比率にこだわりがある方は、

 

全世界株式かS&P500→50%

世界国債→30%

先進国リート→20%

 

 

というように比率を決め、その資産の代表的な指数に連動するインデックスファンドを積立設定することが望ましいです。

 

 

おわりに

最近Twitterでは何も考えずにインデックスファンドを推奨したり、インデックス投資をしていない奴はアホといった風潮があります。

 

私はそうは思いませんし、

 

 

eMAXIS Slim 全世界株式、eMAXIS Slim S&P500、VT、VOOなどに集中投資して、それだけが正義だと思い込み、同調圧力を作っている方がよっぽどアホだと思います。

 

 

投資に正解はありませんが、変な意見に左右されずに、しっかりと分散投資をすることをおすすめします。

 

 

 

おまけ

 

私が過去にしたインデックス投資に対する批判的なツイートが以下にまとまっています。

素人の視点ではありますが、1つの参考として頂ければ幸いです。

 

 

ツイートやこの記事の終盤でバランス型のインデックスファンドを勧めている通り、私はインデックス投資自体に否定的な意見を持っているわけではありません。

 

 

 

インデックス投資してない人はアホ、インデックス投資こそ正義みたいな風潮が嫌なだけです。

 

 

 

 

 

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2020/08/10 あぷふぇる