米国株はいま買い時なのか?
こんにちは、管理人のあぷふぇるです。
今回は人気の米国株の購入時期についての考察を行いたいと思います。
まず、なぜ米国株が人気かといえば、米国企業を代表する指数のS&Pが長年上昇傾向にあり、30年間の平均リターン(1990年1月~2019年12月)で約8.2%を誇ることです。
S&P500 | 終値(USD) | 年間平均リターン(%) |
1990年1月 | 329.08 | 8.2 |
2019年12月 | 3,230.78 |
(データ出所) investing.com
リーマンショックなどの暴落時期も含めてこの成果ですから、日本株と比較して人気が出るのも頷けます。
ちなみに、年間平均リターンの計算式は以下のようになります。
この式を簡単に説明すると、2019年の終値が1990年の終値の何倍になったかを計算した後、n乗根(n=年数)をとっています。
30年間の平均リターン約8.2%がどれだけ凄いことかというと、初年度の投資元本が約10倍になるということです。
※複利運用についてのボヤキ記事でも言及しましたが、投資元本の総額が10倍になるわけではありません。
apfelinvestment.hatenablog.com
例えば、毎年100万円を30年間S&Pに投資した場合、投資元本の総額は
投資元本総額=毎年の投資額×年数=100万円×30年間=3000万円
となります。
この3000万円が30年間で10倍の3億円になるわけではないということです。
実際には約3.9倍の約1億1600万円になります。
なぜかといえば、初年度に投資した元本については30年後には29回の複利運用ができているのですが、2年目に投資した元本については28回しか複利運用ができていないからです。
同様に、29年目に投資した元本については1回しか複利運用できないということを意味します。
さて、この記事の本題に戻りますが、人気の米国株に買い時が来ているのか?について考察します。
コロナウイルスの世界的な流行の影響により、最高値圏にあった株価は暴落しています。
結論から言うと、暴落は買いです。
ではなぜ買いなのか?
もちろん株価が暴落しているからというだけではありません。
為替も暴落しているからです。
米国株を買う際、日本円を米ドルに換金してから決済する必要があるので、為替の暴落は日本人にとっては有利に働くのです。
世界的な株式の暴落時には、大抵有事の円高となります。
今回の暴落も、最初のほうはクルーズ船・ダイヤモンドプリンセス号の対応により日本がやばいのではないか?と考えられたためか、円が弱くかなりの円安になっていました。
しかし、時間が経つと日本よりも他国の感染状況のほうが酷いということが認識され始め、円買いが進みました。
また、アメリカは大統領選を控えており、候補の一人であるサンダース氏が当選することは市場にとって大きなリスクとして捉えられ、ドルがかなり弱いです。
少し前まで基軸通貨最強!とか言われてたのがウソのような弱さです(笑)
実際に、先日には1ドル104円台をつけました。これは年明けのフラッシュクラッシュ以来の水準です。
円高になれば一時的な暴落により割安になっている株を、さらに割安で買うことができるわけですから、日本人の投資家にとって、米国株の暴落と円高が重なった今は確実に買いなのです。
もちろん、これは長期的な視点での話です。
デイトレード的な観点で買いなのかはわかりません。
今回に限らず、米国株を購入する際には株価の暴落だけではなく為替にも注目して取引を行うとより効率的に買付ができるかもしれませんね。
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2020/03/08 あぷふぇる