ISM50割れでドルの独歩高は終了?②
こんにちは、管理人のあぷふぇるです。
今回はISM製造業景況感指数発表後の為替の反応についてと、本日の円高要因に関する考察です。
年初来より安値を更新し続けていたUSDJPYですが、連日の(サイレント)為替介入の効果もあり(?)足元では147.30付近まで円高が進行しています。
最安値が152円台ということを考えると、5円近く円高に振れているわけなので、介入とそれを見越した思惑のやり取りによってボラティリティが高まっている側面は否めません(急激な変動を抑制するというのは大義名分で、今回の介入の本質はやはり円安を抑えることなのでしょう)。
ちなみに本日11/1だけで約1.5円の円高進行です。
前回の記事はこちら
apfelinvestment.hatenablog.com
更新忘れてました、、、
本来であれば11月発表分のISMの結果を見て、そのうえで円高の話を記事にしようと思っていたのですが、第二弾の更新をすっかり忘れていました。
結果として、12/9時点では137円手前となっており、1か月前から約10円ほど円高が進みました。
今となっては若干おそいものの、12/9に発表されたPPIは予想対比で上振れとなり、一瞬で80銭ほど円安となったわけですが、明確にトレンドが回帰したというわけではないように思えます。
気になる要素
かなり円高方向に戻ってきたので、今後の為替動向を考えるのはなかなか難しいところです。
しかしながら、新たに外貨を
円安要因
年末のドル需要
これは実需筋の動きですが、年末は企業のドル需要が高まる傾向にあります。
つまるところ、円安要因となります。
もちろん、年毎に変わりますし、今年は上半期に急速に円安が進んだので、その時に慌ててドル転した企業もたくさんあったことが容易に想像できます。
逆に言えば、ビビッてドル転できなかった主体もたくさんあるでしょう。
そういう意味では、大幅な円安要因とはならないにしても、予想以上にドルが底堅く推移する可能性があります。
テクニカル的要因
12/9までの週の円高は、テクニカル的に意識される200日移動平均線でほぼピタリと止まりました。
他の指標でみれば、まだ円高の余地があるとは思いますが、週足などの長期足を見ると、ここから更に円高が進むにはきっかけが必要です。
そして、現時点で思いつく材料もPPI同様にまだ出てきそうにないです。
円高要因
ターミナルレートが見えてきた
米国は世界に先駆けて、そして急速に政策金利を引き上げてきました。
どれもこれも(中銀自体が引き起こしてしまった)インフレ対策なわけですが、その対策として初動が遅かった分、その後の対策は一貫しています。
PPIこそまだ高止まりしていましたが、景況感やCPIなども、インフレ進行の減速の兆候は既に表れています。
そういう意味で、いつまで政策金利を高止まりさせとくかはさておき、利上げの上限は見えてきたように思えます。
すぐの利下げ転換を織り込むのは時期尚早と思いますが、これ以上ドルを選好して購入するというのもあまり考えにくい状況です。
今後の見通し
今後の外貨建て資産の積み上げ計画において、入り口のドル転はかなり重要な要素です。
しかし、現在はどちらにいくか正直よくわからない状況です。
ただ、私のメインシナリオとしては、円高になるなら年内に131円割れ、円安回帰なら140円付近と考えています。
先述の通り、現在は137円近辺なので、どちらかといえば円高に目線が向いています。
正直怖いのが、130円台に突入してしまうと、そのあと122円程度がサポートの目安と見ています。
そこまでドル転は待つべきかな、、、と思いつつ、資金フローも関わってくるのでどうしたものか、もう少し考えたいと思います。
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2022/12/12 あぷふぇる