9月FOMCを受けて、10月雇用統計は上振れの予感
こんにちは、管理人のあぷふぇるです。
ざっくりしか見てませんが、9月FOMCを通過しての役に立たない個人的な考察を書きます。
まず、Fedはタカ派でもハト派でもなく、経済の進展があればテーパリングを開始するという従来通りのスタンスで変更がありません。なので、市場で大きな反応があった感じはしません。
一応関連記事を貼っておきます。
apfelinvestment.hatenablog.com
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ざっくりまとめ
経済の進展
経済の進展とは、雇用の回復と平均インフレ率2%の安定的な上振れです。
インフレ
2022年の物価見通しは2.1%で目標から若干の上振れ。
ひとまずインフレについての条件は既にクリアしていると言えます。
足元の一部商品での供給制約や、それに伴う賃金上昇、経済の本格的再開によるエネルギー需要の増加などが上振れ要因となりそうです。
雇用
雇用についてはパウエル議長から言及があった通り、8月の雇用統計が若干失速したことから、大きな進展は見られないとされています。
ただ、失速の原因は
・失業給付の上乗せ措置がまだあったこと
・夏休みで主婦層を中心としたパートタイマーが職場復帰できなかったこと
・ハリケーンの影響で就職活動が行えなかったこと
・デルタ株の感染増加で就職活動が行えなかったこと
などが考えられます。
同様の原因で消費者信頼感指数は過去最低水準で推移しているようですが、企業側の景況感はまったく悪化しておらず、引き続き労働力需要は堅調だと考えられます。
テーパリングと利上げ開始予想
今回のドットチャートを見ると、18人中9人が少なくとも2022年に1回の利上げが適切だと考えていることがわかります。
当初2023年末までは利上げしないと明言していましたが、経済の回復ペースは非常に早く、利上げの前倒しの可能性は多いにあります。
テーパリングの開始時期
明言こそされなかったものの、更なる進展があれば年内に開始するのが妥当としているので、11月FOMCでアナウンスがあると考えられます。
マーケットの反応
マーケットの反応としては、金利高、株高、為替高でした。
今回、早期の利上げ示唆も強まった感じがあるので、短期金利は大きく上昇しています。
加えて、株のセクター別騰落率ではエネルギーが+3.16%、金融が+1.58%とシクリカルセクターの強い傾向にあり、市場が本格的に利上げを織り込み始めたと考えられます。
今後の予想
年内のテーパリング開始予想は変わりません。
というのも、今回更なる進展があれば~と発言があったこともありますが、インフレ自体は既に上振れていてクリアしているので、あとは雇用がポイントになります。
その雇用に関しても、先述の
・失業給付上乗せ
・夏休み
・ハリケーン
・デルタ株
の影響は緩和され、10月発表の9月分雇用統計は良い結果となりそうです。
(実際、失業保険の継続受給者数は約20万件減少している)
要するに、やっぱり景気回復ペースの鈍化は幻だったと言えるかどうかがカギですね。
もちろん、予想を下回るのはリスクシナリオになりますが、予想通り雇用に力強い回復が見られれば、マーケットの話題は
テーパリングの時期とペース→利上げの時期とペース+その他の要因(政治とか)
に移り変わっていくでしょう。
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2021/09/23 あぷふぇる